海外赴任や海外移住を予定している方にとって、日本国内の銀行口座をどうするかは重要な課題です。特に、給与の受取や資産管理を円滑に行うためには、事前の準備が不可欠です。本記事では、みずほ銀行を利用する場合の必要な手続きやポイントを詳しく解説します。
海外赴任・海外移住前に行うべき手続き
インターネットバンキングの登録・確認
海外から日本の銀行口座を管理するために、みずほダイレクト(インターネットバンキング)の利用登録が必須です。
- 事前に登録しておくことで、海外からでも残高確認や振込が可能になります。
- ワンタイムパスワードの設定を済ませておくと、安全性が向上します。
- 日本の携帯電話番号でSMS認証を行うため、海外で受信可能な環境を整えておきましょう。
住所変更の手続き
- 日本の家族や知人の住所を登録(転送不要の郵送物を受け取れるようにする)
- 海外住所の登録(みずほ銀行の店舗で海外転居届を提出)
- 銀行からの重要な通知が受け取れるよう、郵送物の管理方法を決める
キャッシュカード・クレジットカードの確認
- みずほ銀行のキャッシュカードが海外ATMで利用可能か確認
- みずほJCBデビットカードやクレジットカードを利用する場合、海外対応の有無や利用限度額を確認
- 紛失や盗難時の問い合わせ先を事前にメモしておく
外貨預金口座の開設(必要に応じて)
海外での資産運用や外貨での送金をスムーズに行うために、外貨普通預金口座の開設を検討しましょう。
- 米ドル、ユーロ、英ポンドなど、必要な通貨の口座を作成
- 外貨両替手数料や金利について事前に確認
海外送金サービスの登録(必要に応じて)
海外赴任中に日本の家族へ仕送りする場合や、現地で資金を受け取るために、
- みずほ銀行の海外送金サービス(SWIFTコード:MHCBJPJT)を利用
- 現地の銀行口座への送金方法を確認
- Wise(旧TransferWise)やWestern Unionなど、他の送金手段と比較し、手数料を抑える方法を検討
海外赴任・海外移住中の銀行口座管理
みずほダイレクトの活用
海外赴任・移住中は、日本の銀行窓口に行くことが難しくなるため、インターネットバンキングを最大限活用しましょう。
- 海外IPアドレスからのアクセス制限があるかを事前に確認
- VPNを利用する場合、銀行の規約に違反しないか注意
- 取引履歴を定期的にチェックし、不正利用がないか確認
クレジットカードやデビットカードの管理
- 利用明細をこまめに確認し、不正利用を防ぐ
- クレジットカードの引き落とし口座に十分な残高を確保
- 日本のクレジットカードが現地で使えない場合、現地銀行のカードを併用
口座の維持と管理
- 長期間利用しない場合でも、口座維持手数料が発生することはないが、最低限の取引を行い「休眠口座」にならないよう注意
- もし不要になった場合は、帰国後に口座解約手続きを行う
海外赴任・海外移住後の重要な手続き
日本帰国後の手続き
- 住所変更の再登録(海外から日本の住所に戻す)
- カードの有効期限の確認と更新手続き
- 必要に応じて口座を解約
税務関連の確認
- 海外赴任中に発生した収入や日本の口座の利息などについて、確定申告の必要性を確認
- 非居住者として扱われる場合、日本国内での課税がどのようになるか税理士に相談
よくある質問(FAQ)
Q1. みずほダイレクトに登録していない場合、海外から口座を管理できますか?
A. いいえ、海外赴任・移住前に登録が必要です。未登録の場合、日本にいる間に手続きを済ませましょう。
Q2. 日本の住所を持たない場合、みずほ銀行の口座は維持できますか?
A. はい、海外住所の登録を行えば維持可能ですが、一部のサービスが利用できなくなる場合があります。
Q3. みずほ銀行のキャッシュカードを海外で使うには?
A. みずほICキャッシュカード(Visaデビット付き)であれば、海外のATMで現地通貨を引き出せます。利用可能なATMを事前に確認してください。
海外赴任や海外移住の際、みずほ銀行の口座をスムーズに管理するためには、事前の準備が重要です。インターネットバンキングの登録、住所変更、海外送金の確認などを怠らず、現地での金融管理を円滑に進めましょう。
コメント