万が一に備えて、海外へ旅行や駐在するときは海外旅行保険に加入しておくのが安心です。今回の記事では、海外旅行保険の必要性と選び方のポイントについて解説していきます。
海外の医療費は高額!
海外旅行保険とは、海外滞在中に怪我や病気になった時の「医療費」や、盗難や破損による「携行品損害」、事故などのトラブルが起こったときの「賠償責任」を補償してくれる保険のことです。
補償内容は加入している保険により異なりますが、補償期間としては、自宅出発時から、自宅に戻るまでのトラブルに対応しています。
国外へ出る時、海外旅行保険への加入が必要とされる理由の一つに、海外では、医療費が高額になりやすいことが挙げられます。
国や地域によって異なりますが、アメリカの医療費は手術では10倍以上高いケースがあります。
また、中国では治療を受ける時に支払いができないと、治療を断られてしまうケースもあります。
さらに、このような事態が起こらないに越したことはありませんが、日本へ緊急医療搬送する場合では、数百万~数千万円が必要なことも。
保険制度の異なる海外へ渡航する際は、やはり海外旅行保険に加入しておくことが無難と言えそうです。
国と目的に合った補償を選ぶ
海外旅行保険は、旅行先(目的地域)によって保険料が異なる「リスク細分型」の商品が主流です。
事故のリスクが高いエリアと低いエリアでは、当然保険料が異なります。
また、海外旅行保険を選ぶときは保険料だけで判断するのではなく、補償内容もしっかり確認しましょう。
保険を選ぶ際にチェックするポイント
⚫️滞在日数を確認する(保険期間の選定)
⚫️補償範囲を決定する(赴任者本人の補償か、赴任者家族の補償も含めるか)
⚫️最低限の補償額が適切か判断する(怪我や病気、事故などの賠償責任、携行品に対する補償に関する補償額は適切か)
⚫️今回の渡航に関する個別のリスクを確認する(盗難が多い地域、事故が起こりやすい地域など)
以上のことを考慮したうえで、旅行の目的に沿った補償がある海外旅行保険を選択しましょう。
海外旅行保険には、「保険会社」「旅行代理店」「出発前の空港」などで加入することができます。
ここでは、それぞれの加入方法について見ていきましょう。
保険会社の窓口やインターネットで加入する
保険会社で海外旅行保険に加入する場合、店舗窓口に赴いたり、保険販売員の訪問を受ける、またはインターネットから申込みができます。
窓口や販売員の訪問で申し込む場合は、知識の豊富な販売員に自らの要望を伝えることで、適切な補償内容が含まれた保険を紹介してくれます。
一方、インターネットでの申込みのメリットは、保険料の安さと、他社と比較していつでも自由に申込みができることです。
ネットの保険会社は、キャンペーンが多く、窓口に比べて保険料が安く抑えられていることが多いようです。
旅行代理店で加入する
保険の代理店や紹介を行っている旅行代理店であれば、海外旅行の申込みの際に海外旅行保険に加入できる場合があります。
追加費用を払うだけで、手軽に保険に加入することができます。
その一方で、保険会社が選べなかったり、補償内容が固定されていたりすることもあります。
また、ビジネスなど長期の滞在には向かないといったデメリットがあげられます。
空港の保険カウンターで加入する
日本のほとんどの大型国際空港には、海外旅行保険のカウンターが設置されています。そのため、出発直前であってもその場ですぐに保険に加入することができます。
ただし、慌てて申込みをすると、十分に補償内容を吟味できないこともあるので注意しましょう。
また、空港での海外旅行保険は、保険の種類が少なかったり、割高だったりすることがあります。
クレジットカード付帯の海外旅行保険で十分?
海外旅行保険では、クレジットカードのサービスとして付帯しているものもあります。
当該のクレジットカードを利用できる状態で所持していれば申込み不要ですが、補償が適用されるかは、カードの付帯条件によります。
「付帯」に関しては、カードを所持しているだけで自動的に適用される「自動付帯」と、旅費を対象のカードで支払うことによって適用される「利用付帯」の2種類があります。付帯条件はクレジットカードによって異なるため、必ず事前に確認をしましょう。
また、年会費が高額なカードであれば充実した保険サービスが受けられることがありますが、専門の海外旅行保険と比較すると、補償内容や補償額などで劣ることが一般的です。
自分が所持しているクレジットカードの海外旅行保険サービスで、渡航中のリスクをカバーできるのか、しっかり検討することが肝要です。
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