海外では気候や生活環境が異なるため、日本と違ってさまざまな健康問題が起こりやすくなります。
本記事では海外赴任者がよく直面する健康上の問題を紹介します。
生活習慣病
世界的に見て、日本の和食は油が少ない低カロリーな食事内容ですが、海外の食事では総じて高カロリーで脂質が高い傾向にあります。
また、安全上、地理的な問題から公共交通機関ではなく、車を使って出勤したり、日常的にもタクシーを利用する機会が日本より多くようです。
そのため、運動不足やカロリー摂取の増加に伴い、より肥満体質になりやすいといえます。
結果、Ⅱ型糖尿病や脂肪肝、脂質異常症などの生活習慣病を招くことがあります。
アルコールトラブル
海外では、アルコールを摂取する機会が増える傾向にあるようです。
顧客や従業員との食事、日本人コミュニティの食事会など、アルコールを摂取するシーンが多くなります。
また、タクシーや車で帰宅できること、残業が少ないことなどから、終電を気にする日本と違って、飲みに行く回数が増えるようです。
アルコールの摂取が増えれば、それだけ生活習慣病のリスクや肝臓のトラブルも増加します。
また、中国などでは白酒といったアルコール度数の高いお酒が普及しており、過剰摂取によるアルコール急性中毒や吐物を詰まらせることによる窒息死なども深刻な問題になっています。
大気汚染による健康問題
アジア各国や中東諸国では大気汚染による健康被害が指摘されています。
短期的に見ては症状が現れなくても、長期間暴露された後に肺病やガンなどが発症することもあります。
日常的にマスクを使用するなどして予防し、帰国後は健康診断などを受けて経過観察を行いましょう。
感染症トラブル
地域によっては、衛生管理が不十分な食料品が販売されていることがあります。サルモネラ菌、カンピロバクターなどの病原菌による感染症に十分注意が必要です。
また、海外では水道水が飲めない地域が多く、飲み水は信頼できるルートでミネラルウォーターを購入するようにしましょう。
体を洗う際にも、口から摂取してしまう恐れがあるため、不安な場合は浄水器を使用するものおすすめです。
昆虫や動物を介して感染する病気にも注意が必要です。デング熱やマラリア、狂犬病など、日本では見られない感染症が流行している地域もあります。
出国前にワクチンを接種して予防しましょう。
メンタルヘルス不調
海外赴任では、環境の変化によるストレスからメンタルヘルスに不調をきたすことがあります。
家族や友人に会えないことによる孤独感、文化や言葉の違い、仕事のプレッシャーなど、ストレス因子が多くなります。
相談できる医療機関やサービスを事前にチェックし、必要に応じて利用しましょう。
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